鶏病研究会とは

鶏病研究会の目的

家禽およびその生産物の衛生に関する会員相互の知識および技術の向上と、その対応普及を図り、わが国の養鶏振興ならびに安全な家禽生産物の供給に寄与する。

鶏病研究会の概要

《1.会員》
1) 正会員
2) 賛助会員

《2.組織》
1) 本部
a.事務局
b. 理事・監事・顧問
c. 専門委員
d. 編集委員
2) 支部
a. 支部長
b. 支部に所属する正会員

《3.運営》
1) 総会
2) 理事会
3) 支部長会議
4) 賛助会員会議

《4.事業》
1) 鶏病技術研修会
a. 全国鶏病技術研修会
b. 地区鶏病技術研修会
c. 支部研修会
2) 会報の発行
3) 編集委員会
4) 専門委員会
5) 表彰
a. 優秀論文賞
b. 地区研修会優秀発表賞

《5.名簿》
1)2024年度理事・監事名簿
2)2024年度専門委員名簿
3
)2024年度編集委員名簿
3)2024年度支部名簿

 

鶏病研究会の歴史

《1.設立経緯》
わが国の養鶏産業は、昭和40年(1965)死亡率の高いアジア型ニューカッスル病の流行で大きな打撃を受け, 昭和42年(1967)の死亡・淘汰羽数は全国で約200万羽に達した。このような事態は急速な発展期にあった養鶏産業に対応すべき衛生技術者の質・数の不足を関係者に強く印象付けることになった。そこで,養鶏界の強い要望から昭和40年(1965)9月23日に農林省(現農林水産省)畜産局衛生課等の指導のもと日本生物科学研究所の高松泰人博士を理事長として本会が設立された。

《2.その後の活動経緯》
1) 1965~1975年
各支部(各道府県毎)の設立、ND予防注射プログラムの作成、普及、鶏慢性呼吸器病(CRD)に関するシンポジウムの開催、「鶏コクシジウム症の検査法」冊子の発行、ひなの育成低下要因の調査、ひな白痢非特異反応、鶏病分類一覧ほか鶏病の診断、ワクチン接種プログラム案の作成などわが国養鶏産業における衛生技術の基となる種々の活動を行った。

2) 1976~1985年
マレック病ワクチン、IBワクチン、飼料のサルモネラ汚染、ILTの防疫、養鶏施設の消毒、脚弱症の分類、MDとLLの鑑別診断、一過性麻痺、マイコプラズマ症の診断、腹水症、レース鳩のNDなどの問題について専門委員会で討議するとともに会報へ掲載した。また、ロイコチトゾーン病対策の技術解説冊子の発行など更なる活動を展開した。

3) 1986~1995年
ELISAによる診断法、食鳥検査制度、産卵低下症候群’76の疫学と予防、人鳥共通感染症のリストアップ、鶏壊死性腸炎、IBの病型、総合ワクチネーションプログラム、SalmonellaとCampylobacterの検査法、大規模ウインドウレス鶏舎の衛生対策、特用家禽の衛生対策、鶏病用語コードの改訂、頭部腫脹症候群(SHS)などの問題について取り上げ、普及活動を行った。また、30周年記念事業として「鳥の病気」を出版した。

4) 1996~2005年
高度病原性IBDの発生、サルモネラによる鶏卵汚染問題、HACCP、O157 など食品の安全性の問題、さらに2004年のHPAIの発生、ウエストナイル熱での野鳥の役割や鳥類全般との関わりも視野に入れた対策を含む公衆衛生、人獣共通感染症、弱毒鳥インフルエンザの発生、鶏の大量安楽殺処分法と適切な処理法などの検討、普及の活動を行った。

5) 2006~2015
弱毒鳥インフルエンザの発生、鶏の大量安楽殺処分法と適切な処理法、NDワクチンによる抗体価のバラツキと予防対策、ブロイラー養鶏場におけるHACCPの導入とその問題、小規模鶏飼育場の衛生、鶏病用語2010、鶏舎のネズミ対策、採卵鶏とブロイラーの暑熱対策、わが国のH5N1鳥インフルエンザの発生記録などについて検討および普及活動に取り組んでいる。

《3.鶏病研究会50年のあゆみ》

《4.カラーマニュアル「鳥の病気」20年のあゆみ》